内容説明
女から女へ渡り歩き、車を盗む生活から抜け出せない男ブノワ。だがなぜか彼の女たちは彼を憎めないのだった。父が去り、うつ病の母の面倒と生活費を稼ぐために窃盗に深入りしているジミは、ダメダメ男のブノワを父親のように慕う。そしてブノワは、なりゆきとはいえ、少年の母親まで面倒を見るはめに…。ここで描かれているのは、男と少年が父子のように互いにかけがえのない存在となっていく過程であり、またふたりの女を愛するのは許されないことだったとやっと気づいた男が勇断を迫られる、三角関係の愛の物語でもある。モントリオール世界映画祭正式出品作品。
愛と自由を食べてきた根無し草の男を慕う少年と女たち